2015-06-02 第189回国会 参議院 外交防衛委員会 第18号
これまで不祥事のたびに、調本を廃止をして、防衛施設庁も廃止をいたしました。これ自体は組織いじりにとどまって不祥事の根を絶つものではなかったわけですが、しかし、調達に絡む大きな権限を持つ組織をつくるということは、やはり不祥事の可能性を大きくするということだと思うんですね。
これまで不祥事のたびに、調本を廃止をして、防衛施設庁も廃止をいたしました。これ自体は組織いじりにとどまって不祥事の根を絶つものではなかったわけですが、しかし、調達に絡む大きな権限を持つ組織をつくるということは、やはり不祥事の可能性を大きくするということだと思うんですね。
九八年の調本事件や〇八年の山田洋行の事件など、様々な重大問題が発生をしてきました。防衛産業から防衛省への水増し請求は約千二百八十三億円にも及んでおります。その温床の一つが随意契約でした。二〇〇六年に公共調達適正化に関する財務省通達が出されて、防衛省でも一般競争入札を広く導入をいたしました。 ところが、この一般競争入札の下でも官製談合事件が相次いでおります。
じゃ、防衛庁が平成十年、あの発覚したいわゆる調本事案、ここでは大臣が責任を取って辞めています。しかも、その事件自体は前の大臣のときに起きたやつを、発覚したときの大臣が責任を取って辞めています。なぜ当時の防衛庁長官は責任を取って辞めたんでしょうか。防衛副大臣、お願いします。
調達実施本部、調本の事件ですとか、あるいは四年ほど前の防衛施設庁の談合事件もそうですし、ことしにおきましては航空自衛隊の官製談合事件もございました。いずれも、契約を背景とした天下りを担保する。例えば、一人の自衛官の天下りがあるときには年間六億円の仕事がついてくる、こういうことなども防衛省の報告書でも明らかにされているところであります。 その点で、今回、事前規制から行為規制へと切りかえる。
それに加えて、調達実施本部、調本事案、この事件を踏まえた教訓、反省の認識の欠如ということで、いわば、教訓、反省が全く生かされていなかったということであります。過去の教訓、反省が全く生かされずに不祥事を繰り返してきたのが防衛省・自衛隊であります。背景には、指摘もされている再就職先の確保と再就職したOBへの配慮があったわけであります。
調本事件もそうだったし、また防衛施設庁の入札談合事件も、やってきたはずなんだけれども、また起こしているんですよ。だから、大もとである事前規制をしっかり担保する、これを強化する方向でしか本当の意味での打開はできないんじゃないのか。 それを、事前規制をやめて行為規制に切りかえるというんですから。行為規制に切りかえることでこれはなくせるという話なんですか。
調本事件以来この十数年間で幾つもの談合事件なども起こってまいりました。近年では防衛事務次官が関与するような事件もございましたし、つい最近でも空自のかかわる官製談合事件がある。そういう意味では、かつての業者の談合事件だけではなくて、自衛隊側がかかわる、防衛省側がかかわる事件というのがこの間指摘されているという点でも重要であります。
九八年の調本事件がございました。それをきっかけにして防衛庁の中に置かれました自衛隊員の再就職の在り方に関する検討会、野呂田長官のころのことですけれども、この検討会では、若年定年制隊員の営利企業への再就職について防衛庁長官の承認を必要とするように制度改正を行うよう求める措置を行って、そのときそういう措置を行ったわけです。
○井上哲士君 幹部間のチェック機能ということを今言われたわけですが、かつて調達本部事件が起きたときに調本を解体して装備本部をつくりました。それから、官製談合事件が起きたときは施設庁を解体して装備施設本部に組み込んだ、そして事務次官の下に置いたわけですが、その下で守屋事件が起きたわけで、むしろ癒着が防衛省全体に回ってしまったということの姿だったと私は思うんですね。
要は、企業のそういうやり方を基礎としながら、それは基礎にしなきゃいけませんが、本当にそのやり方正しいんですかということは調本事件のときからずっと指摘をされておるところであります。 ただ、防衛産業の場合にはいろいろな特殊性はありますが、しかし防衛省としてそれを見て、その原価計算は本当に正しいですかということを見る目はもう一度点検をし直してみなければいかぬだろうと思っております。
調本事件の当時にこの問題を初めて我が党は追及いたしました。当時の大臣からは真剣に検討するという答弁がありました。しかし、その後も改善をされていないということで昨年度も質問があったわけですね。 私は、調本の事件のときの防衛庁の装備局長が雑誌の中で発言されているのを読んだんですけれども、こう言われているんです。
○井上哲士君 この調本事件のときは、水増しが明らかになって、その過払い分の手加減を条件にして天下りを受け入れろという背任行為だったわけですね。今日もこの受注と天下りを通じた防衛省と企業の癒着構造があるんではないかという国民のまなざしがあるわけですが、御社も含めてこの委員会に加盟する企業はほとんど天下りを受け入れていらっしゃると思うんですが、そのねらい、目的というのは一体どういうことなんでしょうか。
今まで調本事案、施設庁事案、いろんなことがありましたが、御指摘いただいているように、なおこれがなくならないのはなぜなのか、それはチェックの体制というものが甘いのではないかということだと思います。そして、情報の公開が足りないのではないか。委員、冒頭御指摘になりましたように、国会のチェックというときに一体どれだけ資料が出せるのか。
この調本事件で額賀長官が辞任をされました。そして、調本を解体をして守屋事務次官の下で今の装備本部がつくられました。そして、官製談合が起きると、施設庁を解体をして装備施設本部に組み込んで事務次官の下に置かれたと。 結局、私は癒着の毒が防衛省全体に回ってしまったというのが今の姿だと思うんですね。結局、組織改革、組織維持と言いましたけれども、癒着構造を拡大をしたと。
そういう観点でいうと、今防衛省があの調本事件以来、定義を新たにして使っておられる官給というのは、自主開発というよりは自分たちが調達をするのでここには手を出すなという部分なんですね、これが。石破大臣、ちょっとこの点について御見解をお伺いしたいんですが。
九八年の調本問題、そして昨年の防衛施設庁の談合問題、このときの担当大臣が正に額賀先生でありまして、そのときの反省がどうなっているのか、何でこんなとんでもないことが三たび起こらなければならないのか、そのことをしっかりとお伺いしたいために額賀財務大臣をお願いをしたんですが、結局額賀大臣はこの場所に現れませんでした。 総理にお願いをいたします。
だからこそ今日は額賀先生に来ていただいて、調本事案のときの反省は何だったのか、昨年の防衛施設庁の談合問題あれだけ議論してなぜまたこういうことが起こるのか、政府が真剣にこの問題を解決しようと思うのであるならば、きちっとこういった国民の目の前で、今日はNHKテレビも入っていますから、こういうところでしっかりとオープンな、フェアな議論をしなければならないと思うんです。
つまり、それがもし二年前、三年前あるいは委員御指摘のように調本あるいは施設庁、そのときに監察制度を入れようと、いつでも抜き打ちにだれでも入るということをもってしていれば私はこういうことが防げたのではないかというふうに今になって思えるというところでございます。 この制度をいかに厳格に運用するか。もちろん捜査機関ではありませんから、おのずと限界はあります。
そして、私からも、辻さんと同様にもう一回お伺いしますが、大臣、守屋さんを調本事件の後に防衛政策並びに防衛庁立て直しのために官房長に抜てきしたのは大臣なんですよ。その守屋さんと二人三脚で今日までお仕事をしてきた大臣がですよ、今の一連の御発言について改めて訂正をしない限り、御自分が取り立てて信用していた守屋元次官がうそをついた、偽証をしたということにこれは論理上なるわけでございます。
これも調本事件をきっかけに防衛庁の体質を改めるために守屋さんを抜てきして、そして二人三脚でやってきた、ああそういうコンビなんだなと思って拝見をさせていただいていた次第なんです。 その責任ある立場の長官が、今申し上げましたような契約の形態とかそういうことには一切かかわっておらず知らなかったというのは大変残念なことなんですが、それで長官としての責務を果たしていることができたんでしょうか。
○大塚耕平君 守屋さんは、たしか調本事件が起きまして防衛庁の幹部が大量にお辞めになったときに、当時の施設庁施設部長であった立場から官房長に抜てきしたのは当時の額賀長官御自身でございます。そういう意味では、守屋さんの能力をどのように評価しておられて、その後どういう信頼関係にあったかということについてお伺いをしたいと思います。
調本事案があり、施設庁事案があり、結局、組織は変わったけれども相変わらず同じことが起こっているじゃないかということだと思うんです。ですから、これはもう軍事組織のあり方として、このままでいいのかという問題意識がありますので、チェック体制とともに組織全体を見直してみるということがありまして、こういう有識者会議が立ち上がるということだと思っております。
先生御指摘のように、では、調本事案のときは相手が国内メーカーでございましたから、工数あるいは工賃、ここを上乗せすると幾らでも上がっちゃう。そうすると、それを見抜ける能力というものが当時の防衛庁側にあったのかということが問われておりました。
そうしたら、私のところに来ましてそういう話はしたということでございまして、この方が私のところに来たというのは、調本事案のときに私がその人の相談に乗ってあげたところがございまして、そのときに、また自分が行ったところでこういう問題を起こしてしまってあなたに申しわけないというところで私のところに説明に来たということを言っていましたけれども、私はその説明を聞いた記憶が全くございませんし、それから、あれですか
こうした倫理規程、さまざまな、防衛省、かつては調本の問題、さまざまな不透明な中での装備品の納入云々ということがかつてもこの委員会の中でも取り上げ、そして何度も質疑が交わされました。そうした中で、相変わらず改善されていないのかなと。きょう、こういう報道が出たことにつきまして、石破大臣は御存じかどうか。
○神風委員 そこでお伺いをするわけでありますが、かつて調本事案というのが発生をいたしました。その反省に立って調本を解体して、原価計算部と契約本部に分けた、チェック機能を働かせるように分けたわけですね。それを、先般また装備本部という形で、ライフサイクル管理の要請から再統合するということになったわけでありますが、そのときに、その監査、監察は問題ないのかということが随分議論になったと思います。